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勝手に読書感想文。漫画も映画も含みます

カテゴリー: 雑記

  • 直木賞は無理だが、芥川賞はなんとかなる

    「とれる」とか「とれない」とか、そんな話ではなく、「ノミネート作品が発表された直後に図書館で予約すれば、すぐに借りられるか」という話です。

    今日(2026年6月11日)の午前5時頃、日本文学振興会が芥川賞と直木賞のノミネート作品を発表するポストを投稿してました。

    第175回芥川龍之介賞の候補作は、以下の5作品です。
    小砂川 チト「ゾンビ回収婦」(群像5月号)
    鈴木涼美「悪い血」(文學界6月号)
    仁科斂「丹心」(新潮4月号)
    村司侑 「ソリティアおじさんがいた頃」(文學界5月号)
    八木詠美「アンチ・グッドモーニング」(文藝春季号)

    これは読まねばと思い、でも、もう予約が殺到しているかも、とも思いつつ、自治体の図書館サイトで検索したところ、3誌については他の人の予約はない状態ですぐに借りられ、2誌については貸出中だったものの順番が1位なので2週間以内には借りられる、という状況でした。

    朝5時頃にポストされ、6時過ぎには予約したのが良かったのでしょう。年寄りは有利です。

    「じゃあ、直木賞もいけるか?」と思い検索しましたが、こちらはすでに何十件も予約が入っている状態でした。直木賞はすでに単行本になっているものが対象だから(例外もあるみたいですが。過去記事:向田邦子『思い出トランプ』のイヤ~な気持ちになるところを考察する)、もうすでにそこそこ話題になっちゃってますもんね。

    一方、芥川賞のほうは文芸雑誌には掲載されているが、単行本にはなる前の状態なので、まだ世の中の大多数の人は知らないというものが多いでしょう。だって、文芸誌ってちょっとハードルが高いですよね。小さい字でこれでもかというくらい作品が詰め込まれているし(=コスパはかなり高い)。分厚いから持ち歩いたり、電車で読んだりするのも厳しいし。

    ということで、いち早く芥川賞ノミネート作品を読む方法は、
     ① Xで日本文学振興会のアカウントをフォローする
     ② ポストされたらすぐに図書館サイトで予約する
    でした。しかし、これを実行するためには、
     ⓪ 毎日早起きする、というのが必要です。

    「無ぅ~理ぃ~」というあなたは、単行本が出たら買ってください。

    今ちょっとアマゾンで検索してみたのですが、文芸誌のバックナンバーって在庫がなくなってしまうのか「この本は現在お取り扱いできません。」になっていますね。『文學界』と『文藝』については電子書籍版があるみたいです。

    「電子書籍はいやだ、紙がいい」というあなたは、やっぱり、単行本が出たら買ってください。

    鈴木涼美「悪い血」が掲載されている「文學界」6月号

    村司侑 「ソリティアおじさんがいた頃」が掲載されている「文學界」5月号
    八木詠美「アンチ・グッドモーニング」が掲載されている「文藝」春季号

  • 『スローターハウス5』が、「この商品はAmazonアソシエイトプログラムから除外されています」???

    「スローターハウス5」の記事を書いたとき、ちょっと腑に落ちなかったこと。

    いつものように、書名からリンクするための、Amazonアソシエイトのリンクを生成しようとすると、

    この商品はAmazonアソシエイトプログラムから除外されています。

    と表示され、リンクが生成できません。

    初めて出会った現象なので調べてみると、一部の商品は除外対象として指定されているとのこと。

    ギフト券、期間限定品、不正利用が多い商品、などが指定されることが多いようです。あと、マーケットプレイスの出品者が対象外に設定している場合もあるようです。

    でも、スローターハウス5は書籍だし、amazonが直接販売している商品だし、上記には該当しそうもありません。

    なぜ、Amazonアソシエイトから「除外される商品」は増えているのか

    上記の記事を見てみると、アダルトとか、医薬品系とかちょっとグレーなものも対象だそうです。でも、ヴォネガットの小説がポルノにあたるとも思えません。ちょっとセクシャルな表現はありましたが、まあ普通の小説の範囲だと思います。

    スローターハウス5 – Wikipedia

    を見てみると、

    『スローターハウス5』は1969年の発売以来、反社会的、わいせつ、不適切な言葉遣いなどの理由によって保守的な価値観を持つ人々から悪書として批判され、全米図書館協会の調査では出版から30年以上経った1990年から2000年の10年のあいだでも、図書館から排除を求められた本の69位と上位に位置している。

    えー、そうなん? 別に、反社会的でも猥褻でもなかったけど・・・。Wikipediaには教材として排除するための訴訟などへの言及がありますが、1970年代ものがメインでかなり昔の話ではあります。

    アマゾンが除外しているという現在の状況と関係があるのでしょうか?

    この小説に関しては、宗教や性的な面より、戦争に対する諦観を強く感じました。子供がちょっと大きくなったくらいの若者や、ど素人まで戦場に送り込んでしまう国家の無様な状況みたいな。

    スローターハウス5の冒頭で、戦争についての小説を書くとヴォネガットが話したときの、戦友の奥さんの言葉ですが、

    「戦争中、あなたたちは赤んぼうだったじゃないの――二階にいるあの子らとおんなじような!」

    (略)

    「でも、そんなふうには書かないんでしょう」

    (略)

    「わたしにはわかるわ。二人が赤んぼうじゃなくて、まるで一人前の男だったみたいに書くのよ。映画化されたとき、あなたたちの役を、フランク・シナトラやジョン・ウェインやそんな男臭い、戦争好きな、海千山千のじいさんにやってもらえるように(略)」

    戦争の、かっこ悪くて、みじめで、無様な一面を広められては、戦争がやりにくくなってしまいそうです。まさかそんな理由ではないとは思いますが。

    ビリー・ピルグリムが戦場において、「赤んぼう」のようにまったくの無力さを晒していたことは、お伝えしておきます。