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勝手に読書感想文。漫画も映画も含みます

アンチョコ本でフロイト

『精神分析入門・夢判断 (まんがで読破)』という本を読みました。サブタイトルにあるように「まんが」です。

自分で見た夢の解釈をしたら面白いかな、なんて思って、その手の本を読んでみようと、フロイトの著作をパラパラっとみてみたのですが、読める気がしなくて・・・。難しいというのもありますが、冗長というか、簡潔でないというか、要点がまとまっていない感じがするとか。人のこと言えた義理じゃないですが。

あと、時代の違いでしょうか。夢のストーリーも古風というか、当時の精神科医と患者の関係とか、診察の様子とか、ある程度こちらの想像力が必要ですね。

最初にこの分野の本で読んだのは、岩波新書に入っていた『夢分析』(新宮一成 著)で、これは読みやすかったし、楽しめました。読みやすかった理由は、現代の先生が書いているというのもあるだろうし、実例の夢の舞台も現代だし、一般読者向けに書かれた新書だし。

で、次はフロイト読めるかなと思って、本を開いてみるけど、やっぱり読める気がしない。なので、もうちょっと寄り道をして、『精神分析入門・夢判断 (まんがで読破)』も読んでみた、といういきさつでした。

表紙には「フロイト・作」と書かれています。アマゾンの商品ページには「ジークムント フロイト (著)」と書かれています。裏表紙には「『精神分析入門』『夢判断』の2作を漫画化」と書かれています。

かなり語弊があります。あんな分厚い書籍2冊を、漫画1冊(しかも200ページないくらいの薄さ)にできるわけがありません。これを読んで、(フロイトの『精神分析入門』『夢判断』を)「まんがで読破」した、というのは無理があります。せいぜい、「まんがを読破」というところでしょう。

内容はフロイトの理論というより、むしろフロイトの伝記という感じでした。精神的な疾患に対する当時の風潮とか、フロイトがそれにどう接していったか、その中でフロイトの理論が少し紹介されているという感じです。

でも、このような書籍の意義は否定しません。入り口としてはいいのではないでしょうか。理論の内容について淡々と書かれた文章より、ストーリーに載せて描いたほうが頭に入ってきます。ナラティブに語るほうが訴求力があるとか、エピソード記憶は残りやすいとか、そのへんのメリットだと思います。漫画の中には、ユングやアドラーも出てくるので、彼らの関係もイメージできます。

安直だとは思いつつ、広き門から入るアプローチは、私はよくやりますね。最近だと、『百年の孤独』です。一回読み始めたのですが挫折しました。登場人物の名前が似ていて、「ホセ」と「アルカディオ」と「アウレリャノ」の組み合わせたような名前の人物がたくさん出てきて、誰が誰だか、という状態になります。

そこで、『『百年の孤独』を代わりに読む』という本に寄り道してみました。解説本ではないです。文字通り著者が『百年の孤独』を読み、それをネタに脱線しまくる内容なのですが、なんでしょう、一緒に読んでいる感覚というのでしょうか。分かりにくさを共有しながら、輪読するみたいな、そんな気分になれました。作中で起きる不思議な現象をまともに解釈するのではなく、著者のボケだと思うとか。どのアルカディオだか、あまり気にしないとか。気楽に読むというスタンスが得られました。その結果、無事に元祖『百年の孤独』も読み終えることができました。まあ、あまりよく分かってはいませんが。

ということで、適宜「アンチョコ」的な本も使っていくというスタンスでやっていこうと思っています。ええ、死語も使っていきます。

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