「映画を見たら、原作も読んでみよう」という企画です。
『ジョゼと虎と魚たち』は短編で、短編集も同タイトルです。表題作ってやつですね。文庫本に9つの短編が入っているので、1つ1つは短めです。なので、ジョゼはすぐに読めました。
映画のほうは若干の重さや、生々しさがありましたが、小説のほうはもう少しライトな印象でした。
ちなみに、当ブログは予告なしにネタバレすることもあるので要注意です。最後に「今度は熱いお茶がこわい」って言うってことが分かってからこその『まんじゅうこわい』の面白さ、それが好きです。
ジョゼに戻すと、ラストが違います。映画のほうは切なかったですね。小説のほうはハッピーエンドのようでもあり、でもその後の破滅的な結末も匂わせつつの、余韻がある終わり方で。短編だからこそ許される、最後までは書かないって感じ。
ジョゼの彼氏(?)の恒夫は、妻夫木君っぽくはないですよね。恒夫のキャラに、妻夫木君のルックスはスマートすぎる。(誰か有名人の名前を出すとき、呼び捨てにするのか、さん付けなのか、君付けなのか迷いますが、妻夫木君に関してはなんだか絶対に「君」な気がする)
あと、小説の方は上野樹里が出てきませんでした。小説に上野樹里が出てこないのは当たり前ですが、上野樹里が役をやっていた香苗のことです。
なので、あの「しばき合い」(作品に合わせ関西弁にしてみました)のシーンもありません。
そういえば、田辺聖子の小説は初めて読みました。顔と名前は知っていましたが、なかなか読む機会がなかったです。「恋愛小説です」って言われると、「じゃあいいです」って言ってしまうタイプでして。
この短編集も全部恋愛もので、主人公は女性ばっかりです。でも、普通じゃないシチュエーションが小説を面白くしている。どう考えてもダメダメな男が魅力的に描かれていたり、客観的にみると悲劇的な状況が実は幸福な状態であったり、みたいな。
あと、関西弁がいいです。全部、関西弁でした(主人公が関西弁でないこともあるが、その場合も主要な登場人物が関西弁)。
かっこいい女性の関西弁、まるでダメ男の関西弁、エロおやじの関西弁。奥が深いです。私は『じゃりン子チエ』も好きです。
今回、新たな発見がありました。関西弁で話すキャラクターも、独白というか、考えている内容は標準語で表現されていたりします。そして、それがそれほど違和感がない。
実際のところはどうなんでしょうか?
(え? それはちょっと許容できないよ)
「なんでやねん!」
(と、軽く返してはみたものの、このままじゃまずいな)
・・・みたいな。 ・・・ないか。
2026-02-26 追記
犬堂一心監督が『最高の人生の見つけ方』のリメイク版を撮っていたことを知りました。
『最高の人生の見つけ方』は、大金持ちの側の視点で見る

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