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勝手に読書感想文。漫画も映画も含みます

AIロボット犬

犬×AIロボット犬×ミステリー?『犬たちの頭痛』

『すばる』2026年7月号に載っていた、小砂川チトさんの『犬たちの頭痛』を読みました。現時点(2026年8月)では、小砂川さんの最新作だと思います。

「SNSが好きで嫌いで」と題された特集に、村田沙耶香さんの『喪失』、鈴木結生ゆういさんの『新しい本棚を共有する。』、奥田亜希子さんの『イデオロウィンの更新』、そして、小砂川チトさんの『犬たちの頭痛』の4本の小説が掲載されていました。

文芸誌は初心者なので、あまりよくわかっていないのですが、こういうのって作家さんに「お題」を出して書いてもらうんですよね。いずれ単行本になったりするのでしょうか。作家さんごとの単行本ならいくつか集めて1冊分くらいたまったら短編集になるとかなんですかね。この4作でお題ありきのアンソロジーみたいな形でもよさそうです。いずれにせよ、文芸誌のコスパは高いです。

で、『犬たちの頭痛』ですが、小砂川さん得意のモチーフで、例によってちょっと変わったものとのインタラクションが描かれています。今回は、犬とAI犬(?)です。あと、今回は、え? ミステリー? みたいな展開も。

あ、そうだ、すでに読んだ人と「これ、どういうこと?」と共有いたしたく、つまり読んだ人向けにいろいろ書きたくて、ネタバレしまくりますので、まだ読んでいない人は・・・

2026年7月号 | バックナンバー | 集英社の月刊文芸誌「すばる」

でね、マクが意図的に何かをしようとした、というのはありえないと思ったんですが、故意ではないにせよ、道案内を間違ったのか、ってあたりが明確になるのかなあ、なんて思って読んでいたら、けっこう急に終わっちゃったでしょ、何かをほのめかす感じで。

太字になっていた、夫婦の言動とか、オチャッピイ(ネーミング!)の受信内容とかがヒントになっていると思うんですが、答え合わせまではしてくれていないので、ちょっともやもやっとしてまして。

最後に消防署員が来て、あれ?何しに?と思ったら、指に土。そしてオチャッピイにも土。ということは犯人?

夫が「お前らふたり」って言ってたから、奥さんと誰かの仲を疑っていて、果たして、本当にそうで、その「お前らふたり」が共謀して夫をドンッと。

あらためて、時系列で整理すると、奥さんが消防署員と共謀して夫を山におびき出す。どこかいい感じのところ(消防署員は詳しいかもね)で突き落とす、でもそこじゃないところで事故があったと奥さんは証言して、捜索の目を逸らさせる。その作り話の被害者がマク。SNSでも有名だって書いてあったし。消防署員はオチャッピイを送り込んで、マク経由で情報を集める。死体は見つかりにくいところにあるものの、そのままにしておくと、いつ見つかるか分からないので、頃合いを見計らって、署員とオチャッピイでどこかに埋める、もしくは運び出す。そもそも、オチャッピイは消防署員が持ってきたものだから、グル(っていうかロボット犬だけど)という可能性は高い。

なぜ、最後に山小屋を訪ねて来たのか? おじいさんを狙う理由もなさそうだし。もしや、マクがいろいろと知ってしまったから、マクの命を狙っているとか。そういえば、トイレを借りたいとか言っていたな。トイレで死体を処分するとか。まさか、本当にう❍こ?

正直よく分かりません。読んだ人で、違う解釈をした人は教えてください。

ミステリーっぽいところばかり書いちゃいましたが、浸食してくるテクノロジーみたいな要素もありましたね。AIロボット犬のせいで、マクやおじいさん(高野)はお役御免になりそうだし。SNSは悪意だけでなく善意もまき散らしてきて、およそ縁のなかった老人まで翻弄してしまうし。メディアが他者に語らせるようになるというのは面白い着想ですよね。何を言ったかではなく、誰が言ったかを気にするのが、人間ですから。

(この記事はAIによって生成されました)

・・・うそよ。


同じ特集として載っていた、村田沙耶香さんの作品も読みました。

インターネットのない世界でのヲチ『喪失』(村田沙耶香 著)

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コメント

“犬×AIロボット犬×ミステリー?『犬たちの頭痛』” への4件のフィードバック

  1. […] 犬×AIロボット犬×ミステリー?『犬たちの頭痛』 […]

  2. […] 『すばる』2026年7月号の「SNSが好きで嫌いで」という特集で、小説が4本掲載されていました。まず、必ず読むことになっている(いきさつ:2026年上半期の芥川賞を予想・・・はせずに、賞を新設する)小砂川チトさんの『犬たちの頭痛』を読みまして、次に何だか気になった村田沙耶香さんの『喪失』を読みました。4つ載っている小説のうち2つだけ読んで、残りを読まないというのは、なんか変なので(変なので?)、残り2本もちゃんと読みました。律儀な性格なのです。 […]

  3. Necのアバター
    Nec

    遅ればせながら、『犬たちの頭痛』読みました。

    わたしも、女と消防署員の男が共謀して女の夫を嵌めた、と解釈しました。

    女と署員の男は不倫関係にあり、夏至の日、登山の道中で夫をサツガイする計画を立てていました。
    しかし、犯行の瞬間をパトロール中のマクに目撃されてしまったのです。
    「きわめて寡黙な犬」であるマクが署員の男にだけ敵意を見せるのは、男が犯人であることを知っているから。
    男はロボット犬のオチャッピイを山小屋に置いておくことで、マクとその主人を見張っておこうと考えたのではないでしょうか。

    しかし、利口なマクはオチャッピイを犯行現場に案内し、ロボット犬を介することで真実を伝えようとします。
    インターネット上の情報と現場の捜索により、オチャッピイのメモリには男の犯行を裏付ける証拠が蓄積されていきます。

    オチャッピイが犯行の証拠を集めていると気が付いた男は、消防署員の顔をして再度山小屋を訪れ、「プポピッ」とオチャッピイのメモリをリセットすることで、証拠を隠滅したのです。

    男がオチャッピイになにかしらの操作をしたために、男のひとさし指にはオチャッピイの足先と同じように土が付いていたのだし、男によってリセットされたオチャッピイは、すべてを忘れ、空っぽの笑顔を取り戻した。
    そして、「マクだけが吠えた。懸命に吠えた。この特別で善良で、仏か天使のような犬だけが、男にむかってけたたましく吠えつづけていた」のです。

    そうすると、最後の一文がめちゃくちゃ怖いことに気が付きますね。

    (トイレ貸して的な箇所は、証拠を処分しようとしていると読むのはちょっと怖すぎるので、証拠隠滅に成功してほっと一息ついたら急にうんこしたくなったという理解にしました(-“-;))

    稚拙な推察失礼しました。
    あなたと出逢わせてくれた本記事と作品に感謝します。

    1. 管理人のアバター

      丁寧なコメントと、するどい推理ありがとうございます。
      変な動きをし始めたオチャッピイを止めるべく、消防署員がオチャッピイのメモリを消しに来たと考えると、この時期に再び訪れた理由とか、後半のオチャッピイの様子の変化ともつながりますね、なるほど。
      文芸雑誌に掲載されたものだけで、まだ単行本になっていないので、ネット上にも情報がほとんどなく、いったいどういうことだろうかと思ってました。そもそも、小砂川さんがミステリーのていで書かれているのかもよく分からないし。
      やっぱり小説は読んだあとに、あーだ、こーだ言うのが楽しいですね。

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